よく晴れた日に、来客あり。
ピンポーンとインターフォンが鳴り、玄関に出ていくと、客人いきなり、のたまふ。
「車のドアが開いてる・・・」。
なんのことを言っているのかよくわからないけど、客人のマジな顔つきはただ事ではない。
慌てて外に出てみた。
まぁ、よく晴れてること晴れてること。見事な日本晴れである。
その晴れ晴れしい午後の日差しをさんさんと浴びて、私の愛車、後部座席のドアが「さあ!乗ってみよう!」と言わんばかりに全開になっているではないか!
いったいいつから、開いていたのだろう。
我が家の駐車場は玄関の真ん前、歩道に面している。
近所には高校もあるし、住民の往来も少なくない。
いつから開いていたのか、見事な日本晴れの中、はげしく混乱する我が心臓をいさめて、冷静に考えてみる。
2時間ほど前、出先から戻った際に荷物を後部座席からおろすために、ドアを開けた。つまり2時間、「さあ!乗ってみよう!状態」だったということ。
開けたは開けたが、通常、車を運転する人間ならば習慣的にすぐ閉めるものだ。
花、カバン、紙袋、、たいした荷物ではないので片手で持てる。ということは、荷物を持って、普通であればすぐに閉める。
どうかすると、私は確認のためにもう一度閉め直したりすることもあるぐらいなのだ。
閉めたはず、いや、閉めなきゃおかしいだろう。
それがなぜ開いているのだ。
しかし、これでもかと全開になっている事実は曲げようもなく、どう考えても私が閉め忘れたようなのだった。
あぁ、愕然。。。
がっくりと肩を落とす私に「まあまあまあ」とフォローを入れてくれた客人の表情は、「マジ大丈夫か?」とうっすら曇っている。
そもそもこの客人がいなければ、明日の昼までドア全開に気づかなかったかもしれない。私の車は野良猫達に乗っ取られていたかもしれないのだ。
車中に貴重品は残していなかったこと、平和を絵に描いたような街であること、そしてなによりこの日来客があったこと、に深く深く感謝しながら、まずはおもてなしのコーヒーを丁寧に丁寧にいれたのだった。。。
次回ライブは5月8日公園通りクラシックスにて。
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