電車を乗り継いで、海辺の町へ。
そこを訪ねたのにはいくつかの目的があったのだけれど、それはまあ置いといて、面白かったのは、あらゆる場所でお祝いイベントを目撃したこと。
よいお日和であった、ということなのか、神社に行けば雅楽に角隠しに神主さん、町を歩けば鐘の音にウェディングドレスに神父さん、電車に乗れば引き出物の入った紙袋を手にさげた酔っぱらいの集団。
こういう日は、世の中みんなが幸せに酔って、身体がほんの少しだけ地面から浮かび上がり、太陽を浴びればそれがそのまま栄養となって脳内を満たし、諍いは限りなく少なく、細かいことは来月に先送りで、まあまあええじゃないか、ええじゃないか、という雰囲気となる。
まあ、たまにはええわね。と、翌日、後悔の美白パックをしながら思う。
現実はキビチイのだ。（笑）
