Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

深酒の理由

先月、年に一度の健康診断を受けた。
検査着に着替えて、夢遊病患者のように病院内を上に行ったり下に行ったりしながら、尿をとり、便を提出し、バリウムを飲み、血液をとられ、毎年のことながらこの居心地の悪さにはまったく馴染めない。
これで病気が見つかるとしたらありがたいことだが、毎年毎年どこにも異常は見つからないし、検査によっては痛みや苦痛をともなうものもある。
ああ、いやだいやだ、ああ、やれやれ、などと寝不足の頭でぶつくさブーたれていたわけだが、乳ガン検診の段になって、もはやそんなわがままを言っていられなくなった。
マンモグラフィという乳房のレントゲンを撮るにあたって、女医さんによる触診の際、うたがわしきものあり、という所見を伝えられてしまったのだ。
ほら、ここ、わかりますか、これです。自分の指で触ると、たしかに反対側の乳房にはない「しこり」がある。
今の段階で考えられる「しこり」の原因の事細かな説明を聞くうちに、私の心臓は少し冷たくなり、血圧はだんだん下がっていった。
女医さんの声音が気のせいか徐々にキリッとしてきて、他の検査方法に切り替えられないかと事務局に電話までかけておられる。
更に詳細な検査への切り替えは無理だったらしく、くるっと私の方に向き直ると、より一層キリッとした声音で、二次検査の必要性を私に説明された。
この状況で不安にならない人間などいるはずはない。
更に詳細な検査を受けるべく、即予約、ようやく数日前にその検査を受けてきた。
幸い、うたがわしきものは見つからなかった。
二次検査の担当はキリッとした声音の女医さんとは別のお医者さんだったが、明るいお声で「はい、合格です」と言われたときは、実はとてもほっとした。
うたがわしきものありとの所見がくだってから二次検査までの2週間ばかり、気の早い私は、仮にもしもの場合は、コレをあーしてアレをこーして、誰はこーで何はどーだとか、日常生活や忘年会の合間にマメマメしくも考えていたのだった。
この間に浮上してきたいくつもの案件の中には、遅かれ早かれ実践しておいた方がよいものもあって、いつまでたっても呑気な私にとっては精神面でよいスパイスになったかもしれない。
そして、、、検査の夜は友人とお酒を飲む約束をしていたが、心安らかな深酒となったのは言うまでもない、、のであーる。。