Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

節目

なんとなく買ってみて、ヒジョーにツボに入る小説があるとする。
そうすると、その作家の別作品をとりあえず何点か購入してみる。
期待に胸ふくらませてベッドで腹這いになって頁をめくる。
が。なんだか、どれも同じじゃん、ということがある。
それでも興味深く読み進められる場合が、とても少ないけれど、ある。
同じテーマをいろんな角度から掘り下げているとか、私とその作家の文体の相性が良いとか、それなりに理由はあるんだろう。


何度も、何度も、同じテーマを生きる。
これは実際の人生でも起きるのだ。
登場人物も背景も違うけれど、酷似したテーマを一生のうちに何度も生きる。
リハーサルを重ねて、ゲネプロ、本番、しかしそのたびに相手役も台本も違う。
やり直しをしている、のか、前回の失敗を確認しているうちにまた同じところで失敗しているだけ、なのか。
うまくいったところは、だいたい次もうまくいって、自分でもおおよそ理解可能な筋書きの中をダーッと駆け抜けて、予想通り終了する。


生きたことのないテーマを生きねばならない、それが「節目」ってものなのだとすれば、そういうの、たくさんあった方がいいなぁ。それがどれほど大変でも。