Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

小旅行

darienonikki2007-08-18

友人一家が避暑で那須に滞在するとのこと。
彼等のご厚意にちゃっかり甘えて、一泊だけお邪魔することにした。
揺れる吊り橋を渡って腰がひける私。
高所に意外と弱いことを今更ではあるが、知る。
目の前で指をぐるぐるすると本当に目を回してしまうトンボがいるということを、知る。
混浴らしいレッキとした混浴を初体験し、真っ昼間の露天にもかかわらず自分もふくめて意外とみなさん平気なものであることを、知る。
そして、那須岳に登って、案外健脚であることを、予想はしていたが、知る。
那須岳はハイキング気分で簡単に頂上まで登ることのできる山だが、途中岩場があり、ややハードな箇所も。
岩場をもくもくとよじ登りながら、この山に登ったのは初めてではないかもしれないという感覚が、太ももに、足首に、岩をつかむ手のひらに、突風が突き刺さる頬に、にじむように浮き出てきた。
おそらく、子供の頃、小学生か中学生の時分だと思われるが、私は以前この場所に来ている。
岩に腰かけて、眼下に広がる景色や、あとから登ってくる人々の姿をぼんやり見ていると、実際に来たのか夢の中で飛んで来たのか生まれる前の記憶なのかよくわからないまま、同じ景色を眺めた記憶がフラッシュバックしてきた。
旅行をすると、新しい記憶を身体中に刻むと同時に、しまいこんでいた過去の記憶が前触れもなく広げられてしまう。
時間の軸が、一瞬だけれど消えてなくなり、どの瞬間にも同時に生きているような気分になる。