忘れ物大王の異名をとる（というか、私が勝手にそうお呼びしている）知人との会話から、毎日忘れ物をしていた子供の頃のことを思いだした。その数年間、毎日毎日、学校へ行くたびに、忘れ物をしない日はなかった。
教科書、エプロン、リコーダー、水着。
どうしてそんなことになっていたのか、理由はよくわからないが、それはある種の「鈍り」、だったのだろう。
鈍らなくては、生きていけない、そんな精神状態だったのかもしれない。
その手のことに関しては我が子にすら手を差し伸べようとしない母者には思惑があったようで、つまり乗り越えるべきは「忘れ物」ではなく、もっとその手前にある大きな大きな壁、、、それは自力で乗り越える以外に方法は無いのだよということを彼女は言いたかったのだろうと、ごく最近になって気づいた。
子供ながらにどうにか壁を克服したときから、忘れ物は無くなったのだった。
・・さきほど一仕事終えて、ネット上を徘徊。
ヒジョーに見覚えのある冷蔵庫に椅子、ざぶとん、を某所の画像にて確認。
役立ってくれているのだな、と安堵する。
引っ越しのときには、モノを捨てるということに鈍感になる。
なんでもいから今すぐ身軽になりたくて、よくよく考えもせずあれこれ捨ててしまいたくなる。モノへの神経が極端に鈍る。
どんな微細な感覚であっても、それが鈍ることほど恐ろしいことはない。
自分で使いきれないモノは、迷惑をかえりみず押しつけてでも、誰かにもらっていただいた方が良いのだ。
明日は6曲分の録音。ただいまその仕込み中。
ケロポンズのお二人に歌っていただくことになっている。
とっても楽しみ。
