音楽を作ることになっているお芝居の稽古に。
今回は、オフィーリアの狂いのシーン、この部分の歌のみを作る。
毎回こちらの演劇集団と何かを作るときには、降りてくる瞬間というのがものすごく大切で、音楽とまったく関係ないシーンの稽古を見ているときに突然曲やアイディアが降ってわくこともあって、ほんとに油断ならないのだ。
いつなんどきダダダーッと譜面を書かなくてはならないとも限らないので、常に五線紙を持参している。
どこに、なにに、どれほど大切で、かけがえの無いものが宿っているのか。
思いも寄らないところにヒントは隠されているもので。
今日は始まる前にオフィーリア役の女優さんが、劇中で重要モチーフとして演奏されるベートーヴェンのピアノ・ソナタ32番を聴かせてくれたのだ。グルダ版。いや〜、これいいなぁ。
私が持っているのはアシュケナージ版。ずいぶん趣きが違う。
夏と秋、二つの季節が絶妙に入り混じる午後の陽射しを窓越しに眺めながら。イヤホン越しにこの夏最後の蝉のうなり声を遠くに聴きながら。
いよいよハムレット、、、、なのねぇ。
本番がとても楽しみ。
LABO! in LABO! Piece 5
「ハムレット五重奏」
'06年10月6日〜8日
下北沢アレイホールにて。
原作：W.シェイクスピア
翻訳・構成・演出：堀内仁
