Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

消耗品としての時間

darienonikki2006-08-23

事務所で使っていたものの移動に慌ただしい日々。
居住空間ではない場所で使われていたモノは、よい意味で磨耗しない。
5年前に買った私専用のマグカップは、ほとんど買ったときの状態のままだ。
しかしこれが今の私の生活エリアに持ち込まれた途端に、どこかが欠けたり、今まで全然大丈夫だったのにふとしたことでヒビが入ったり、しちゃうのだろう。
生活エリアとは油断やスキだらけの場所。
素っ裸で電話に出たり、パックをしたままコーヒーをいれたり、マニキュアを乾かしながら戸締まりをしたり、春菊の胡麻和えを作りながら曲書いたり、印税の計算書を確認しながら乾燥機から洗濯物を取り出したり。脈絡の無いもの同士が同じテーブルの上に平気で並んでいる場所だ。


まったく使い込まれていない赤いソファは、かつて私が住んでいた部屋に。
事務机としてかなり使ったはずなのに傷ひとつ無いダイニングテーブルは妹の家に。
あちらこちらの日常生活空間に運び込まれたその瞬間から、それらはきっと初めて消耗品としての時間を生きることになるのだろう。
オフィスって、ある意味、時間の止まった場所なのかもしれない。でも、人の時間は決して止まらないものね、ここが難しいところ。


画像は、またしてもまったく関係ない、蓮の花。
埼玉のとあるお寺へ、ヨガの合宿に行ってきた。
そのお寺の蓮。
朝4時半に起床、水辺で瞑想なんぞして!
初対面の人々と川で楽しく水遊びなんぞして!
ワタクシのこの夏唯一の小旅行は、あまりにも心にしっっっっかと刻み込まれてしまった。