毎土曜日の朝夕に放送されている「おかあさんといっしょ あそびだいすき！」のための、新曲データ仕上げ＆生楽器用の譜面書きの真っ最中であーる。
こちらの番組では「しつけソング」とカテゴライズされる歌をシリーズで担当している。今回の曲は秋冬に向けて「うがい」がテーマ。曲中に私の生うがいSEを盛り込まなくてはならず、これがなかなかに難しいのだ。
同局で月〜金に放送されている「いないいないばあっ！」ではその昔「いびき」をテーマにした曲を発注されたことがあり、やはり自分のあらゆる贋イビキを切ったり貼ったりして曲を作ったのだが、さすがに「うがい」となるとね、「贋」とはいかず、実際にマイクの前でガラガラとうがいをしなくては。
で、ガラガラしたあとの水はどうするんだ、という問題があるが、スタジオの中でいちいちコップに吐き出すことの方が生理的に抵抗がある。よって、ゴックンしてしまうことになるのだ。何種類もの「うがい」の音を採取するのに、結構な量の水を身体に流し込んでしまった。
デモ作業の段階でこれなのだから、本録音では果たしてどれほどの水を飲むことになるのやら。。。
ああ、そういえば、大分前に作ったCMで、「くしゃみ」の音を録音しなければならなかったことがあった。録音ブースにティッシュの箱を持ち込んで、そのティッシュで紙縒りを作り、鼻の穴にそろそろと差し入れ、良いテイクが録れるまで何度もくしゃみをし続けたのだったよ、思い出した〜、あれも面白かったけど大変だった。
たった一瞬の「くしゃみSE」のためになんで作家自らここまでして・・・とうっすら疑問に思わないでもなかったけれど、こういうことを面白がれるか否かで、音楽を長く続けられるかそうでないか、決まってくるような気もする。
