Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

Touch the Sound

Touch the Sound」という映画を見た。
聴覚障害をもつ女性パーカッショニストエヴリン・グレニーをとらえたドキュメンタリー映画。この人はすでにメディアに何度か取り上げられているので存在そのものは結構みなさんに知られているかもしれない。私も映画のスチールはどこかで見た記憶があった。
映像が美しいし、とても興味深い内容。
東京(ユーロスペース)での上映期間は昨日までだが、延長するようなことが書いてあった。
おすすめです。


ドイツの工場跡廃虚での即興演奏、スコットランドの生家、灰色の空、兄の経営する農場、アメリカ、そして日本。
カメラは様々な環境で彼女の「音楽」への想いを記録してゆく。
想いは「音」であったり「言葉」であったり。
演奏はもちろん良いんだけど、それよりも喋ってる部分が面白かった。
意外と淀みなく語られるその内容に、そうよそうよ、そのとーりなのよぉぉぉ、、、と暗い客席の片隅でいちいち同意す。

そうこうするうち、画面に映し出される古びたアップライトピアノ、飛び交う関西弁、薄暗い石造りの店内、見覚えあるなぁと思っていたら京都のカフェ・アンデパンダン。私、ここで2003年の暮れにliveをやったのだ。懐かしい〜。つづいて美しい石庭を眺めるエヴリン女史。おお、ここは大学時代の夏休みに何度も訪れた龍安寺。んもう、懐かしすぎざます!


少しのち、即興演奏シーンでヒジョーに見覚えのあるブツが登場。
ココの30日の日記の画像とまったく同じものをエヴリン女史が幾つも手に持って演奏しているのだ。
日記にも書いているとおり、あまりにもおバカな音がするので、もっぱら気分転換に愛用しているシロモノだが、そんなモンがいきなり大画面に登場したのでホント驚いた。
だって、映画の中でも一瞬聞こえてくるけど、本当にものすごくおバカな音なのだ。
なーんか、映画のテーマとはまったく関係のないところで激しく盛り上がってしまった。


てなこともあって、ぜひとももう一度見たい映画。
トーマス・リーデルシェイマー監督作品 2004年 ドイツ・イギリス