Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

「トマトちゃん」に関する論文のご紹介

Eテレの幼児向け番組『いないいないばあっ!』に「トマトちゃん」というコーナーがあります。
2005年か2006年ぐらいに登場したコーナーで、シュールで愛らしい「トマトちゃん」というキャラクターが主役のアニメーションコーナーです。

非常にシンプルなセットの中、笑い声以外に言葉をほとんど発しないトマトちゃんが飛び跳ねたり、かくれんぼしたり。
1体しかいないと思って見ていると、思いがけないところから数体が次々に姿を現したり。

視聴者に毎回小さな驚きを与えるコーナーで、音楽を私が作っております。当初は全体的に音楽をつけていましたが、しだいに音楽は最初と最後のジングルのみとなり、視聴者の関心を本編のアニメーションの本質的な魅力へと巧みに誘導する作りになっています。
この「トマトちゃん」、以前から学術的な分野でクローズアップされていましたが、このたび国際ジャーナル「Journal of Experimental Child Psychology」に「トマトちゃん」に関する研究が取り上げられたとのこと。
音楽を作っている私にとっても、とても光栄なことですので、ご紹介させていただきます。

NHKエデュケーショナルの「すくコム」さんのサイトのURLです。
国際ジャーナルへのリンクもあります。

www.sukusuku.com


にこやかで可愛く、どこかシュールで不思議な存在、トマトちゃん。
トマトちゃんの世界で起きていることはいつも予測不能で何かが圧倒的に不安定なのに、見ている側に不安というものを抱かせることがないのです。
とってもよきコーナーです。^^

「AWAI / 間 」 の動画配信のお知らせ

今年10月に収録しましたパフォーマンス公演「AWAI / 間 」 の動画配信のお知らせです。
短い予告動画もご覧いただけます。
 
↓ 詳細は主催ギャラリーのサイトにて。
 
生と死の。光と影の。
形を持たない二つの世界の、あいだに横たわるもの。
あわいの時間、あわいの身体。
自分であって、他の誰かでもある、どこにも属さない、「AWAI」に浮遊する、幾千の振動の種子。
すてきな仲間達と一緒に作りました。ぜひご覧ください。

 

ムーランさんの展示

六本木ギャラリープレンヌ・ビュにて、写真家・村尾昌美さんの宇宙系グループ展「Triangle Zone」を拝見しました。(会期は11月17日まで)
作品はどれも素晴らしく。
美しくて、どこか懐かしい気持ちにもなり、心がのびやかになりました。拝見できてよかった〜。
村尾さん(ムーランさん)ご本人とも久しぶりにお目にかかれて嬉しかったのに加え、偶然にその場に居合わせることになった初対面のお客さまが、とっっっっても面白い方で、びっくり!!
ああ、こういう素敵な展示を拝見したあとには何か普通でないことが起きるものなのよねぇ〜と思いながら笛のお稽古を受けんがためテクテク歩いていると、やはり起きました、ちょっと普通ではないことが。^^
共振、共鳴。面白いですね。



濃密な1週間

吉祥寺にGOKサウンドというレコーディングスタジオがあります。
古くは国分寺にて始動。
28年前に吉祥寺に移転され、数多くのアーティストのレコーディングやコンサートでの音響を担ってこられましたが、今月いっぱいで吉祥寺のスタジオを閉められることになりました。
今一度、要塞のようなスタジオを拝見しておきたくもあり、先月のGOK代表の近藤祥昭さんのお誕生日からきっかり1ヶ月後、ケーキを携えてギャラリーshell102オーナーの鈴木知子さんとお邪魔し、1ヶ月遅れのお祝いをさせていただきました。

私自身の近年の活動の軸のひとつに加わったパフォーマンスの動画配信においても、近藤さんのお仕事のすばらしさを毎回目の当たりにしております。
どうか健康に気をつけられて、これからも長く素敵なお仕事をされますように。

shell102の鈴木知子さんと3ショット。^^

 

そんな押しかけお祝いケーキの翌々日の11月10日には、三味線弾き語りの師匠・柳家小春師の『江戸音曲 柳家小春ひとりの会 第七回 』に。

早くもクリスマス仕様の日本橋三越のライオンにご挨拶してから会場に向かいます。


会場のお江戸日本橋亭は、小春師匠お馴染みのお客様で穏やかなる熱気に満ちていました。
ますます凄みを増した新内「日高川」、なごみの江戸端唄俗曲、などなど・・。

 

さらにその翌々日には、吉祥寺のギャラリーshell102にて開催されていた徳永雅之さんの個展"monochrome and drawing woks"に。
どの作品も、時間が許す限り、作品の前にじっと佇んで眺めていたくなります。

 

この写真は前述の徳永さんの個展を拝見する数時間前の夕刻、すみだパークシアター倉にて上演されたlabo!のお芝居「冬物語」のマチネ終演後の一コマ。

音楽監督の近藤達郎さんとツーショットを撮っていただきました。

私はこのお芝居の劇中歌を何曲か作っておりまして、長い長い稽古期間のごく初期に集中的にガガガーッと作業して音源を提出したきり、ほぼお稽古には伺えなかったのですが、本番を拝見し、心の底から感動しました。
身も心も揺さぶられ、涙をぽろぽろと流しながら客席に身をうずめておりました。
3時間を超える上演時間。シェイクスピアの晩年の作品です。

人間の心の光と影。誠実さ。絶望。希望。光。失われた者たちのかけがえのない優しさ。
観ているうちにそれらがズンズンと胸に迫ってきて、本当にすばらしいお芝居でした。
近藤達郎さんが作られたお芝居本編の音楽と、美しい生演奏もものすごく印象に残りました。

お客様でいらしていた女優のほりゆりさんとパチリ。いつもキュートなほりゆりさん。
ゆりさんとは、2019年に私が音楽を担当させていただいた紫扇会さんの『百物語其の四 四谷怪談×娘道成寺』でご一緒させていただいています。それはすばらしいお岩を演じられました。

 

千秋楽の開演前。

最後部席から。 

 

多岐多様な素晴らしい出来事で埋め尽くされた一週間。

画像はありませんが何故だかカップきつねうどんを4食も食べる課題があったり(笑)、映画「ノベンバー」を観て超絶びっくりしたり。
個人的にたくさんの扉を開けた一週間でした。

 

最後はおうちでカリラをいただいて、ゆっくり。

過日の記録。久良岐の森で音探し。

「Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble 久良岐の森で音探し Vol.2」を久良岐能舞台で拝見。
開演前は庭園で野点のお茶とお菓子をいただきながら、庭園のあちらこちらにさりげなく佇む奏者さんたちの演奏が聴こえくるのを楽しみ。
そのまま庭園にてグラデーションでなだれこんだ公演前半部分は、久良岐の自然に包まれながら雅楽の調子あれこれと、神楽歌。
後半は能舞台で管絃演奏と舞楽
 お天気もちょうどよく、暮れゆく秋の庭園にうつろう光と翳。
頭上に飛び交う鴉たちの鳴き声や羽音とも時として複雑に絡み合い、雅楽界の精鋭のみなさんの素晴らしすぎる演奏はがんがんに冴え渡っていました。
久しぶりのお友達ともお会いできて、よかったな〜。
このアンサンブルの中心人物・真鍋尚之さんとのツーショットも撮っていただき、とても満足!^^
朝から用事が立て込んでいて慌ただしい日でしたが、ようやくたどり着いた久良岐の森で、至福の時間でした。