忘れないようにしないと。
この防音室は、その家のリビングよりもやや広く、よく弾きこまれてガンガンに鳴るグランドピアノが備え付けられていた。
バイオリン教室をされていた方のお宅だったようで、生徒さん用のお手洗いやミニキッチンもあり。
扉の多い住居で、防音室からリビングまではドアを4つ開けなくてはたどり着けない。
不思議なおうちだったな。
ずいぶんと前のお仕事ですが
1994年のリリースということは、27年前のお仕事!
えぇ〜〜?そんなに昔のこと???と我ながらびっくりしますが、まあ、そうなんですねぇ。
27年前、当時飛ぶ鳥落とす勢いの人気を誇った阪神タイガース・新庄剛志選手のシングルCDの楽曲をご依頼をいただいたのでした。
たしか作曲家数人のコンペだったと思いますが、記憶は定かではありません。
私は新庄選手にお会いしたことは無く、歌う姿や声をイメージしながら私なりの理想的な「歌う新庄選手像」を頭に描きつつの作業でした。
曲を書き、簡単なデモテープを提出。
しばらくして「Darieさんの曲、通りました」とご連絡があり、さらにそれから数ヶ月後、素敵なシングルCDのサンプル盤が送られてきました。
お仕事で曲を書く時は自分で編曲をすることがほとんどですけれど、このときは別に編曲家さんがいらして、私は録音にも立ち会わず、ほんとうに家でさささ〜〜っと曲書いてカチャカチャカチャ〜〜っとデモ音源作って、お渡ししたのみ。
盤になったCDを見ると、当たり前ですが「第Ⅱ章~True Love」というタイトルの素敵な歌詞もついていて(笑)、わ〜〜〜こんなすてきな仕上がりになったんだぁ〜〜!(いつのまに〜〜〜!)と一人驚いていたのが、もう27年も前のことだなんて。
新庄選手が情報番組などに出演されるときにはBGMでうっすら流れているのを聴いたこともありますが、それからまたたく間に月日は経過し、このシングルはもうすでに廃盤になっているはずです。私にとっては懐かし〜い懐かし〜い、お仕事のひとつ。
そんな懐かしの新庄剛志さんの短冊CD『第Ⅱ章~True Love~ C/W 最後に笑えたらいいね』のことが、なんと記事に取り上げられていました。
「ライター陣が豪華です」と書いてくださっていて、大変光栄です。ありがとうございます。
リンクをシェアさせていただきますね。
そして、ビッグボス・新庄監督のさらなるご活躍を祈念いたします。
実はこのシングルCDには特筆すべき点がありまして、カップリング曲を書かれた栗原正己さんは、私が卒業した武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の先輩なのです。
私がCM音楽を頻繁に書いていた頃にも大変にお世話になっています。
栗コーダーカルテットというリコーダーユニットを結成されてからは、私が自分のライブにゲストでお呼びしたり、彼らのライブにゲストとして呼んでいただいたり、私のアルバムにもご参加いただいたり。
この1枚のCDのことを思い出すと、音楽周辺のことだけではなく、大学時代の思い出や当時の教授のお顔までもが浮かんでくるという、私にとっては幾重にも味わい深きことこの上も無く・・。^^
「コンサート 高い塔の歌」のWEB配信
久しぶりのパスタ