Darieの超~お気楽日記

音楽家Darie(濵田理恵)が日々のことを綴る、超~お気楽日記。

パフォーマンスは終了しました。

先週の土曜日は、「花降り、添うが森。」の最終パフォーマンス。
お天気に恵まれて、大きな窓から降り注ぐ太陽の光をさらさらと浴びて、本当に気持ちよく異世界にいざなわれ。存分に遊びました。お客様もふわりと一体となって。
公演の準備をしているとき、美術家の半谷学さんから、Darieさんはなんのお花が好きなんですか?と尋ねられ、返答に窮する一番面も。
花、私はとても疎い分野なのです。好きだけれど。
花に限らず、植物、天体、昆虫、鉱物、ほぼすべてに疎いのであります。好きだけれど。w
呆れたことには音楽家なのに音楽にも疎くて、本当に何も知らないことだらけ。
「お花、すごく好きですけど、どれがなんなのか、わからないのです、ごめんなさーい」と答えて困惑させてしまい、そんな不調法なこと言ってるのは私だけかと思いきや、会場のオーナー女史も同じことを答えてた。^^
案外、花は大好きなんだけどなぜだか疎い、という女性は多いのかもしれないですね。
今回の半谷学さんの美術展示作品は「花」も重要なモチーフ。
浮遊感、儚さ、どこか能のようでもある美との対峙。
北鎌倉たからの庭にて、11月21日までの金土日。
吉祥寺ギャラリーshell102にて、11月23日まで。
観覧無料です。
どちらの会場の作品も素敵です。
下の写真は、吉祥寺での収録とパフォーマンス公演の狭間のぽっかりとした休憩時間に、鏡の向こう側に語りかけてみたときのもの。どことなく湯上りの風情。

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北鎌倉での収録

11月6日、北鎌倉たからの庭さんでのワークショップ、パフォーマンス公演、収録、無事に終了しました。
パフォーマンスはDamaDamTalのお二人とともに、リハーサル無しの一発勝負の完全即興。
収録を前提としていましたので、私はワイヤレスマイク装着、建物の陰には機材を広げた音響チーム、撮影チームはあちこちにカメラを仕込み、更にはたからの庭の中を動きまわるパフォーマーたちをカメラマンが追いかけ・・・といった具合。
この日のパフォーマンスをご覧になったお客さまたちにおかれては、本当に貴重にして奇妙なものに立ち会われたことと思います。

そして、11月12日・13日の吉祥寺shell102でのパフォーマンス公演はまだご予約いただけます。
公演の詳細とご予約は↓までどうぞ!
写真は昨日の収録での1コマ。
お客様の細田純さんが撮ってくださいました。
収録開始時、細田さんはまさに私の至近距離にお座りだったのです。^^

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このたびの「花降り、添うが森。」プロジェクトは、北鎌倉の自然の中と、吉祥寺のギャラリーの中、という二つの異なる空間で開催。
美術家の半谷学さんのインスタレーション作品の展示を中心に、そこに寄り添うパフォーマンスやワークショップを含む、情報量の多いプロジェクトです。

半谷学さんの作品は、北鎌倉たからの庭において、11月6日〜21日の金土日曜日、屋外にて展示されています。観覧無料。
鎌倉の「谷戸」という人の手によって切り開かれた場所。祈りの空間。
雨、風、鳥たちのさえずり、木の葉、精霊たちのささやき、岩壁、樹木、そして今を生きる人々のぬくもり・・・様々なものが渾然一体となった展示会場に、軽やかに存在しています。
ぜひ足をお運びいただき、展示「花降り、添うが森。」をご覧いただきたいと思います。

吉祥寺ギャラリーshell102においての半谷学さんの展示は、11月14日〜23日。同じく観覧無料です。

去年の記述

普段使いをしているSNSには書くものの、ブログにはまったく書かないこと、たくさんあるのですね。
ちょっと振り返りで、今年の夏に亡くなった母を偲んで、去年のFacebookの投稿を転載します。

2020年10月28日の記述。
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今日お越しになった看護師さんと母の会話は、母若かりし頃のドライバー体験談。
私を助手席に乗せてどこにでも車移動。時には後部座席にテルという名の犬。
母は極端なまでの方向音痴で目的地になかなか到着できず、一日中運転して彷徨っていたことも。
パトカーに追突。スピード違反。
本来運転に向かない性質の持ち主なんですかね。
生きてるだけでラッキーという気になってくる。
ある日トラックと衝突したのを最後に運転をやめた、と。
パトカーにぶつかった際もトラックの時も、私は一緒に乗っていた。パトカーの記憶は無いけど、トラックとの衝突の記憶は鮮明に残ってる。
私は母が急ブレーキを踏むたびにおにぎりのように丸くなって座席下に転がる癖がついていて、その時も瞬時にしておにぎりに変身してた。私、ちょうど3才になった頃か。
妹が生まれる前のこと。
母と看護師さんたちとの会話で大昔の話がたびたび出てきて、初めて聞くようなこともあり興味深いのであります。
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パフォーマンス公演に出演します。

11月12日と13日、パフォーマンス公演に出演いたします。
パフォーマーのDamaDamTal(みきたまき+大塚陽)さんと、音楽家の私。
美術家の半谷学さんの展示「花降り、添うが森。」とのコラボレーションです。
公演後は半谷さんも加わってトークセッションの予定。
ぜひぜひお越しください♪
詳細は、

11/6,12,13「 花降り、添うが森。」パフォーマンス公演
をご覧くださいませ。



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インフルにまつわる思い出などなど

本日午前中、近くのクリニックでインフルエンザワクチンの接種。
インフルのワクチンはここ15年ぐらいはかかさず接種しているのですけれど、3年前の9月、人生初(!)の季節外れのインフルに罹患してからはさらに警戒しています。当時書いたSNSから、振り返りでコピペします。
以下、2018年9月26日の記録の転載

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北インド古典音楽ドゥルパド様式声楽家さんにして、現ダーガル流派最長老のグル・ジ Pt. リトウィク・サンニャル氏。

インド音楽の古典中の古典の重鎮。
氏をお招きしての二泊三日の合宿に、ドゥルパドを多少は聞きかじったことがある程度の私が面白半分で参加してみた。
内容はとても面白いものであったし、誘ってくれた友人には深く感謝している。

開催場所となったのは京都市内の、とある産院のビル。
1階でワークショップ。ここに参加者のほとんどが雑魚寝で寝泊まりする。
3階には合宿スタッフと、インドからお越しのリトウィク・サンニャル氏が宿泊。
総勢35人ほどだろうか。
私は誘ってくれた友人とすぐ近くのゲストハウスに宿泊した。

初日、午前中のワークで通訳を担当された女性が、午後のワークになって体調不良で不参加と伝えられた。オーストラリアから帰国したその足で合宿所に来られたそうで、疲れが出たのでしょう、とのスタッフサイドの説明だった。

二日目、日の出前からの早朝ワーク。ゆっくり朝食を摂ってから午前のワーク。長いランチ休憩を挟んで、午後のワーク。
参加者は録音を許され、難解かつ魅惑的なインド音階と、複雑で繊細な音律に、耳を最大限に開きながらワークに没頭していた。

二日目の午後のワークでは、この合宿を主催した団体の中心的人物の女性の体調不良が伝えられた。
彼女は朝からマスクを着用していたので、今回の合宿開催にあたってかなりご無理をされたのではないかと参加者が囁きあっていた。
スタッフのみなさんの動きがなんとなくざわざわしているのが感じられた。

最終日、日の出前の早朝ワークのあと、一度宿に戻った私と友人は、午前のワークが始まる少し前に会場に向かった。
すると入り口にタクシーが停まっている。
会場に入ると、スタッフも参加者もざわめいている。
体調を崩したスタッフは7名に増えて、そのうちの何名かは症状が重く、病院に行く必要があったためにタクシーを呼んだとのこと。

合宿はこの最終日の午前のワーク2回で終了である。
午前1回目のワークが終わった段階で、体調不良で病院に向かった方たちから連絡が入り、その内容が私たちにも伝えられた。
病名は、インフルエンザA型。
そう、3階のフタッフフロアではこの3日間、大変な感染劇が繰り広げられていたのだ。
同じフロアで宿泊しているスタッフたちは、次々と感染。
インフルエンザの季節としてはまだ早いし、最初の体調不良者が出た段階でその可能性が考えられなかったのは無理からぬことだと思う。
発熱、嘔吐。ひどい人は起き上がれないほどの重症だったそうで、そうはいっても、ワークはあと1枠を残すのみであるし、リトウィク・サンニャル氏はニコニコしながら「I'm very fine.」と言っている。
ワークは続行されることになり、全員にマスクが配られ、アルコール消毒液のポンプも回ってきた。
が、時すでに遅しである。
密閉空間での終始声を出しながら、しかも寝食をともにしながらのワークなのだ。
参加者にもじんわり感染は広まっており、ごほごほ咳をしている人や冷えピタを額に貼ってる人までいる。
あまりに異様な光景だった。
私はその日の朝から喉の調子が今ひとつであった。
終日歌い続けていたからかなと思っていたが、これはもう絶対にやられたと確信した。
終了後は、リトウィク・サンニャル氏と写真を撮ったり、連絡先を交換しあったりの和やかムードであったが、それは「現時点では具体的に発症していなくとも確実に自分も感染しているに違いない」という感染者同士の絆が生み出す何かだったのだろう。
いつ発熱するのか、いつ吐き気に襲われるのか、という目算を頭のどこかで立てながら、みなそれぞれ、手を振って別れた。

数時間ののち、リトウィク・サンニャル氏のコンサートが近くのお寺で開催され、せっかくなので私はそちらも拝見したが、このときすでに強い眠気と微熱と朦朧の感覚あり。
帰りの電車の中で身体の節々が痛く、辿り着いた我が家で熱を測ると37度8分。

翌朝はさらに体温が上昇。
近くのクリニックで検査したら、やはりインフルエンザA型だった。
なんと、人生初のインフルエンザである。
今年から認可されたというシオノギが開発した新薬「ゾフルーザ」なるものを処方していただき、それから32時間ほど経った今、ようやく平熱に戻った。

合宿に誘ってくれた友人も発症したようで、他の友人たちも「熱っぽーい」と言っていたので私と同様みなインフルに感染したのだと思う。
全滅である。
そんな中、ただ一人お元気なのがリトウィク・サンニャル氏だったのだとすれば、これはやはり、インド人凄い!と云わざるを得ない。

 

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賀王恩の舞

所属している雅楽団体の公演、無事に終了。
時節柄、障壁も数々あったようで、当初無観客開催の予定でしたが、限られたお客様に見守られながら無事に開催することができて、本当によかったです。
私は例によって例の如く舞を担当させていただきました。
「賀王恩」という曲。
現代では曲も舞も失われていますが、私の先生の長谷川景光氏が解読復元され、現代に蘇りました。
何年か前に男舞で舞わせていただきましたが、このたびは女舞。
小袿に長袴、扇は持たずに。
 
休憩時の楽屋セルフィです。^ ^



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花降り、添うが森。

美術家の半谷学さんの作品展「花降り、添うが森。」。
https://shell102.com/hanafuri/
パフォーマンスプロジェクトの DamaDamTal(みきたまき+大塚陽)さん、音楽家の私、の2者も参加しての多重構造的な企画です。
インスタレーション、パフォーマンス公演、ワークショップ、といくつかの展開を内包しています。展示会場は、吉祥寺と北鎌倉の2箇所。
11月6日に北鎌倉の「たからの庭」さんで開催される私のボイスワークショップ は、定員が7名と少ないため、あとお一人のご予約で締め切らせていただきます。(後日追記:ワークショップは満席となりました。ありがとうございました)
11月12日と13日、吉祥寺 gallery shell 102 にて、DamaDamTal さんと私のパフォーマンス公演があります。半谷学さんの作品の中で、両者がどのような景色を編むのか、当事者の私もとても楽しみです。
ぜひご予約くださいませ。

gallery shell102
2021年 11月 12,13日
12日(金)19 時 開演

13日(土)15 時 開演
[観覧料]¥2500 [定員] 15 名
開場は 30 分前
・全公演ともアーティストトークがあります。
・公演後は歓談の時間をご用意をしています。
・途中、換気の時間を設けることがあります。

[観覧予約申込み]  gallery shell102 まで
予約申込みフォーム ←予約はこちらまで
mail: yoyaku@shell102.com
tel:0422-29-8900
観覧希望日、人数、ご連絡先をお知らせ下さい。
詳細は↓以下のリンクをご覧ください。
11/6,12,13「 花降り、添うが森。」パフォーマンス公演

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